セントラル・コーストのガビラン・マウンテンズAVAが認可

　カリフォルニア州セントラル・コーストのガビラン・マウンテンズ（Gabilan Mountains）AVAを15日、米国財務省のアルコール・タバコ税貿易管理局（TTB）が認可した。

　ガビラン・マウンテンズはモントレー郡とサン・ベニート郡の間の斜面に48キロにわたって伸びる約3万9600haの地域。既存のセントラル・コーストAVA内に位置する。シャローンAVA（1982年）とマウント・ハーランAVA（1990年）を包含している。6つの商業的なブドウ畑がある。

　AVA内のワイナリーはシャローンあるいはマウント・ハーランとガビラン・マウンテンズの両方のAVA表記を使える。シャローン・ヴィンヤードとブロソー・ヴィンヤードはシャローンAVAを使い、カレラはマウント・ハーランを使い続ける予定。

　標高が高く、平均で722ｍ、低くても約457m。ブドウ畑は海から入り込む霧の上部に広がる。太平洋の寒流の影響で冷涼だが、日照時間は長い。花崗岩の岩盤上に、カルシウムの豊富な石灰岩と石灰質頁岩の混じる土壌が広がる。水はけがよく、ブドウの樹は適度なストレスを受ける。

　AVA（American Viticultural Area=米国政府認定ブドウ栽培地域）は、一定の地理的・気候的なブドウ栽培条件を持つとみなされるエリアの境界線を規定するもの。既存のAVA内に小規模なサブリージョンが認定される例が増えている。

　ガビラン・マウンテンズAVAが9月14日に発効すると、米国内のAVA総数は267となる。カリフォルニア州には147のAVAがあり、最も多い。

　新しいAVAの境界はAVA Map Explorerで見られる。