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世界2位の酒類メーカー、ペルノ・リカールはインドのウイスキー・ブランド「インペリアル・ブルー」の売却を発表した。同社はリストラ計画を検討しており、パリ本社では約140人の人員削減が行われる見通しだ。
ル・モンド紙によると、リストラ計画は6月中旬に発表された。中国と米国での売り上げ減少を受けて、ペルノ・リカールは5部門から2部門に再編成される。ウイスキー、コニャック、ペリエ・ジュエなどのシャンパーニュが「ゴールド」という部門にまとめられる。ウォッカ、ジン、ラム、リキュールなどは「クリスタル」部門に統合される。
ペルノ・リカールは1万8500人の従業員を抱えて、そのうち約4000人はフランス国内に拠点を置いている。パリ本社では推定821人の従業員の約17%にあたる約140人が削減される見通し。
同社は利益率の高い蒸留酒に集中するとの見方があり、シャンパーニュ・ブランドではG.H マムの売却が検討されているとロイターが2月に報じた。
シャンパーニュの世界出荷量は、価格の上昇と地政学的な要因などで2022年から3年連続で減少している。
クリュッグ、ドン・ペリニヨン、ヘネシーなどの高級メゾンを抱えるLVMHのワイン・スピリッツ部門モエ・ヘネシーは、大規模なリストラの一環として全世界従業員の10%以上にあたる約1200人の人員削減を計画していると、ル・モンドやファイナンシャル・タイムズが5月に報じた。

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