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「シャトー・シガラス・ラボー」(Chateau Sigalas-Rabaud)がソーテルヌのプルミエ・グランクリュ・クラッセで初めての脱アルコールワインを発売する。ノンアルコールや低アルコールのワインが増える中で、自然の恵みを生かして本来は最も手間とコストのかかる"貴腐ワイン"が成功するだろうか。
手摘みの貴腐ブドウを使うこのワインはバレンタインデーにリリースされ、ワイン・パリ以降にフランスの主要な小売店で販売される。シガラス・ラボーが、パリに拠点を置く脱アルコールワイン専門会社「モデラート」(Moderato)と組んだプロジェクトで生まれた。
ワインは2024年のセミヨン100%で仕込まれる。グランヴァンに使われる樽で約6か月間熟成された。残糖はリットルあたり85グラム。口中では、脱アルコールワインには珍しい濃厚さと豊かな粘性のソーテルヌらしい風味があるという。
1年前から取り組み、低温真空蒸留法によってアルコールを除去している。生産量は6000本。小売価格は1本29.99ユーロ。ヴァン・ド・フランスだがヴィンテージは明示されていない。
健康志向や食嗜好の変化、ライフスタイルの変化などにより、ワイン消費は世界的に減少している。OIV(国際ブドウ・ワイン機構)によると、世界のワイン消費量は2024年に2億1400万ヘクトリットルに落ち込み、1961年以来の最低水準となった。
こうした状況を受けて、フランス最大級の飲料企業カステル・グループはロワールに脱アルコール工場を建設するため、 1000万ユーロを投資すると発表した。ここの真空蒸留工場ではワインに含まれるアロマを保存しつつ、アルコールのみを除去する。保存されたアロマを生かし、外部香料は添加しないという。
この工程ではワインを30度から40度の低温で数十秒の短時間で蒸発させ、蒸発したアロマはワインに再導入される。5度まで冷却されて、低温殺菌によって安定化される。
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