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ドメーヌ・フーリエも2024年は厳しいヴィンテージだった。開花後に雨が降り続き、うどんこ病対策に追われた。収量は70%減少し15hl/haに落ち込んだ。アルコール度は12.5%前後だったため、補糖は必要なかった。アンフォラは使わず、約20%の新樽で熟成された。すべて除梗された。
ジュラのドメーヌを経営するルイ
今回はジャン・マリー・フーリエの息子ルイが対応してくれた。2024年に、ムルソーの販売業者フロリアン・スカタマッキア(Florian Scatamacchia)と共にジュラのシャトー・ド・レトワール(Chateau De L'Etoile)を買収した。ディジョンから1時間のジュラに通って、ドメーヌ経営を学んでいる。
オーストラリア・ギップスランドのバス・フィリップを買収した父ジャン・マリーが、世界を旅しているのと同じく、息子も家族ドメーヌをいきなり継ぐのでなく、外部で経験を積んでいる。初々しい19歳の若者だ。
ジャン・マリーが1994年に父からドメーヌを継承した時は23歳だった。アンリ・ジャイエで働いたのが1988年で、オレゴンのドメーヌ・ドルーアンで研修したのが1992年。多彩な経験から、SO2の代わりにワインに二酸化炭素を残す手法、カーヴごと冷やす低温浸漬、アンフォラの使用など、伝統と革新を融合させた独創的なワイン造りを体系化した。
ワイン造りだけではない。ロバート・パーカーが父ジャン・クロードのワインを低く評価したため、売れ行きが伸びず、車でベルギーまでセールスに出かけたというのは有名な話だ。54歳でアクティブに動き回りながら、自身の経験から次代を見据えて、息子にも英才教育を施している。
「ドメーヌ・フーリエ ジュブレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2024」(Domaine Fourrier Gevrey-Chambertin Vieille Vigne 2024)はレッドチェリー、ラズベリー、程よい凝縮度、さわやかな酸、生き生きした果実味としなやかなタンニン。深みとフレッシュ感が調和している。90点。
「ドメーヌ・フーリエ シャンボール・ミュジニー・プルミエクリュ レ・グリアンシェール 2024」(Domaine Fourrier Chambolle-Musigny 1er Cru Les Gruenchers 2024)はレ・フュエの下部。植樹は1928年。柔らかい口当たり、香り高くて、フローラルでスミレ、ラズベリー、適度に濃厚で甘やかな果実味。軽快でデリケートな余韻。92点。
「ドメーヌ・フーリエ ジュブレ・シャンベルタン・プルミエクリュ シェルボード 2024」(Domaine Fourrier Gevrey-Chambertin 1er Cru Cherbaudes 2024)はマジ・シャンベルタンのグランクリュ街道をまたいで直下に位置する。植樹は1940年。フーリエが最大所有者。レッドチェリー、ワイルドベリー、砕いた石、力強く、骨太でしなやかなタンニン。純粋でニュアンスに富んでいる。93点。
「ドメーヌ・フーリエ ジュブレ・シャンベルタン・プルミエクリュ コンブ・オー・モワンヌ 2024」(Domaine Fourrier Gevrey-Chambertin 1er Cru Combe aux Moines 2024)はカズティエの北の南向き斜面。植樹は1928年。ダークチェリー、リコリス、バラの花弁、鮮やかな酸、肉厚でしっかりした構造。チョーキーなミネラル感を帯びたキレのいいフィニッシュ。94点。
「ドメーヌ・フーリエ ジュブレ・シャンベルタン・プルミエクリュ クロ・サン・ジャック・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2024」(Domaine Fourrier Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos St-Jacques Vieille Vigne 2024)は1910年に植えられた古樹。表現力が豊かで、エネルギーがみなぎっている。ダークチェリー、レッドチェリー、さわやかな酸、上質なタンニン。深みがあり重層的でバランスがよい。透明感に包まれる余韻は長い。95点。
「ドメーヌ・フーリエ グリオット・シャンベルタン 2024」(Domaine Fourrier Griotte-Chambertin 2024)はドルーアン下部の2区画。1928年の古樹。最初は控えめで空気に触れて広がりが出る。ダークラズベリー、ストロベリー、きめ細かい酸味、繊細なタンニン、シルキーで包み込むような気品がある。焦点が合っていて、緊張感を帯びた余韻。96点。
輸入元は豊通食料。
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