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ブルゴーニュと同じく、シャンパーニュも世代交代が進んでいる。30代の子どもたちが栽培や醸造をチューニングして品質を向上させている。アヴィーズのド・スーザもそうだ。エリック・ド・スーザが2023年に亡くなる3年前に、第3世代の長女シャルロット、次女ジュリー、長男ヴァランタンがドメーヌを継承した。
ドメーヌが本拠を置くアヴィーズはダイナミックな産地。ジャック・セロス、アグラパールら巨匠のほかに、ロジェリー、エティエンヌ・カルサックら若いグローワーも登場している。1950年代に始まったド・スーザは、2代目のエリックが15年以上前から新しい取り組みに挑戦してきた
ビオディナミ認証は2013年に取得
パーペチュアル・リザーヴも導入
オーガニックとビオディナミを実践し、デメターからビオディナミの認証を取得したのは2013年のこと。熟成中にモーツァルトやグレゴリオ聖歌を聴かせて波動(バイブレーション)を送ってきた。2007年に発表された初代iPhoneをすぐに使いこなしたのには驚かされた。
自社畑の栽培面積は10ha。平均樹齢は45年。栽培担当のジュリーは4haをトラクターで耕す一方、2007年から馬の耕作も導入している。2020年から24頭の羊を秋から冬の時期に畑に放ち、雑草を食べさせている。
醸造担当のヴァランタンはスタンダードキュヴェは主にステンレスタンクで熟成。上級キュヴェは6-10か月間の樽熟成に集中している。2003年に購入し始めた150個のピエス(228L)のほかに、自然に対流が起こる卵型の木樽も使っている。
1つの容器に毎年のワインを継ぎ足すパーペチュアル・リザーヴも2008年から使い始めた。カーヴの狭いグローワーが始めた手法だが、近年はルイ・ロデレールのマルチヴィンテージ「コレクション」も使い始めた。NVに複雑性や深みを与える。「アヴィーズのブドウは熟度が高いので熟成させた方がいい」とヴァランタン。
「ド・スーザ ブリュット・トラディション NV」(De Sousa Brut Tradition NV)は2020ベース。40%が3ヴィンテージのリザーヴワイン。シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ムニエ10%。軽くオレンジを帯びていて、レモン、桃、バラの花弁、ほのかにクランベリーのノート、シャキッとした酸。バランスがとれていてアプローチャブル。ドザージュは5g/L。1万600円。89点。
「ド・スーザ ブリュット・レゼルヴ ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ NV」(De Sousa Brut Réserve Blanc de Blancs Grand Cru NV)は2019ベース。クラマン、アヴィーズ、オジェ、メニル・シュール・オジェのブレンド。スイカズラ、柑橘、砕いた貝殻、直線的でシャープな酸が走っている。チョーキーなテクスチャー、潮の飛沫、軽快でうまみと塩気を帯びている。ち密なフィニッシュ。ドザージュは5g/L。1万3500円。92点。
「ド・スーザ キュヴェ・ミコリーズ ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ」(De Sousa Cuvée Mycorhize Brut Blanc de Blancs Grand Cru)はアヴィーズの高台Nermeryの表土の薄い単一畑。馬で耕作している。2018ベース。洋ナシ、黄色のリンゴ、オレンジの皮、ヘーゼルナッツ、すがすがしい酸、純粋でキレがある。濡れた石、砕いたチョーク、引き締まった余韻。樽100%で熟成。ドザージュは4g/L。2万2000円。93点。
ここの顔的なコダリーはノンヴィンテージとヴィンテージを試飲した。1995年に始めた。ヴァランタンが生まれたのを記念して仕込んだという。
「ド・スーザ キュヴェ・デ・コダリー エキストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ」(De Sousa Cuvée des Caudalies Extra Brut Blanc de Blancs Grand Cru)は黄色の花、レモンオイル、ミラヴェルプラム、ヨード、ブリオッシュ、熟した果実味、まろやかで、ふくよかなふくらみがある。きめ細かい酸、調和していて長い余韻。アヴィーズ、オジェ、メニルのブレンド。8%新樽を含む樽熟成。2019ベース。1995年から2018年までのパーペチュアル・リザーヴが50%。ドザージュは5g/L。2万4000円。93点。
「ド・スーザ キュヴェ・デ・コダリー エキストラ・ブリュット グラン・クリュ 2010」(De Sousa Cuvée des Caudalies Extra Brut Grand Cru 2010)は正確で焦点があっている。2010らしい熟した果実味。ピエール・ペテルスが仕込むメニルの単一畑Les Chetillonsとルイ・ロデレールのクリスタルに使われるアヴィーズのPierre Vaudonのブレンド。真っ直ぐな酸とチョーキーなテクスチャーが調和している。表現力が豊かで深みがある。トロピカルで重層的、余韻に白胡椒とジンジャー。平均樹齢は60年を超す。2022年5月にデゴルジュマン。ドザージュは3g/L。5万2000円。94点。
ド・スーザのシャンパーニュは、ランスのラシエット・シャンプノワーズ、フィリップ・ミルのアルバンヌ、パリのトゥール・ダルジャン、オテル・ド・クリヨンなどで採用されている。
輸入元はWINE TO STYLE。
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