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春の訪れを通り越して暑すぎるが、海のワインのアルバリーニョづいている。リオハのクネ(Cune)傘下のボデガス・ラ・バルを白身魚やタケノコに合わせて、和食との相性の良さを改めて感じ取った。
ボデガス・ラ・バルは1985年に設立されたリアス・バイシャスDOの先駆者。1988年のDO制定をけん引した。小規模な畑の多いリアス・バイシャスでは栽培農家からブドウを購入する生産者が多いが、ラ・バルは94haの自社畑からワインを造る。DOで最大の畑を所有するワイナリーの1つだ。2023年に、リオハのクネの傘下に入った。
ミーニョ川沿いのサルバティエラ・デ・ミーニョにラ・ヴァル農園を構え、フィンカ・アランティ(Finca Arantei)、フィンカ・タボエシャ(Finca Taboexa)、フィンカ・ポルト(Finca Porto)の3つの畑に分かれている。
ペルゴラ仕立てで、雨の多い気候のブドウ樹の空気の流れを確保している。アランティとポルトは粘土と砂をベースとした土壌で小石が多い。タボエシャは風化した花崗岩土壌。トロピカル寄りではなく、塩味とフレッシュ感がある。
醸造責任者であるホセ・マリア・ウレタは野生酵母で発酵させ、ステンレスタンクで澱とともに長めに熟成させて酸を和らげている。余分なほろ苦みはない。リアス・バイシャス評議会のテイスティング委員会に所属し、地域全体のワインの品質管理をしている。
意欲的に各産地を紹介するティム・アトキンMWが昨年11月に発刊した「スペシャル・レポート リアス・バイシャス 2025」では、ラ・ヴァルの栽培責任者オリバー・ヴァイスに年間最優秀ブドウ栽培家賞を授与し、栽培技術と持続可能性に取り組んできた功績をたたえた。
「ボデガス・ラ・バル フィンカ・アランティ 2023」(Bodegas LA VAL Finca Arantei 2023)は沖積土壌の単一畑のアルバリーニョ。樹齢37年。リンゴ、ミラヴェルプラム、タンジェリン、月桂樹の葉、なめらかで、10%の樽発酵がもたらすクリーミーなノート、活気がある。濡れた石、焼いたパン。塩味をアクセントにしたミネラル感に包まれる。12.5%。5000円。91点。
「ボデガス・ラ・バル グラン・アニャーダ 2019」(Bodegas LA VAL Gran Anada 2019)は黄色リンゴ、洋ナシのコンポート、オレンジの皮、ペイストリー、酸が引き締まっている。澱熟成からくる深みとオイリーなテクスチャー。温度が上がると、香りが増して表現力が豊かになる。一部は500Lと600Lのフレンチオークで熟成。最高の区画をブレンドしている。7000円。93点。
輸入元は三国ワイン。
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