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2016プリムール売り出し、高品質だが2015より値上がり

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 ボルドー2016のプリムールを、エノテカが24日から一般販売を始めた。価格が2015より上がったため初速はゆるいが、トップ銘柄の人気は高いという。
 2016は前半が雨と低温に悩まされ、7月後半以降は乾燥と晴天が続くというこれまでにない天候のパターンとなった。左岸も右岸もトップシャトーは高品質なワインをものにした。生産量にも恵まれ、品質は2009、2010に匹敵する。みずみずしさと凝縮した果実を兼ね備えている。
 56万1600円(税込み)の4大シャトー&ペトリュス5本セット、13万1760円(同)のコス・デストゥルネル、カロン・セギュール、ピション・ラランド、ポンテ・カネ、フィジャック、ラフルール・ペトリュスのワイン評価誌 高得点6本セットなど希少なセットは売り切れた。右岸のシュヴァル・ブラン(10万8000円)、トロタノワなどの人気シャトーも売り切れた。
 プリムールから撤退したラトゥールを除く4大シャトーの1本当たりの税抜き価格は、ムートン・ロートシルト、マルゴー、オー・ブリオンが8万1000円、ラフィット・ロートシルトは8万8560円だった。2016年7月に売り出された2015のプリムール価格は、ムートン・ロートシルト、マルゴー、オー・ブリオンの1本単価が7万200円(税込)、ラフィット・ロートシルトは7万5600円(同)で、やや値上がりした。
 2016年6月は1ユーロ118円台だったが、2017年6月は124円台と円安にふれている上に、売り出し価格も上がり、これが価格の上昇につながっている。ボルドー2016のプリムール商戦では、ムートン・ロートシルトとオー・ブリオンが、2015より9.4%高い420ユーロで売り出し、ラフィット・ロートシルトは2015より8.3%高い455ユーロで売り出した。
 また、2016は評論家の高得点に支えられて、シャトー側が強気だ。ラフィットは2016のプルミエ・トランシェ(1回目の販売)の売り出し量を2015より50%減らし、オー・ブリオンも前年より20%減らした。2回目の売り出しとなるドゥージエム・トランシュでは、1回目より価格が上がる。
販売量を絞ったのも、1級シャトーの価格の上昇につながっていると見られる。
 ただ、2016の市場価格は現時点では、一般的に2009、2010を大きく下回っている。品質の高さからすればお買い得だという指摘は、ジェニ・チョ・リーMWら多くの評論家から出ている。
 エノテカのページはこちhttps://www.enoteca.co.jp/primeur/index.html

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