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2017年のシャンパーニュ出荷量はほぼ横ばい、売上高は過去最高

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 2017年のシャンパーニュ出荷量は3億725万本で、前年とほぼ横ばいだった。
 シャンパーニュ委員会によると、2016年の3億607万本と比べてわずか0.4%増加した。需要が増大する12月の出荷量が期待していたほど伸びなかった。2016年12月は3988万本の出荷量だったのに対し、2017年は3572万本と10.4%落ち込んだ。
 フランス市場への出荷量は1億5370万本で前年比2.5%減。EUは7656万本で1.3%の減少だった。不況のフランスと経済が不安定なEUの減少傾向が依然として続いている。これらを埋め合わせているのが輸出の伸びで、3.5%上昇した。EUを除く米国やアジア諸国は7700万本と9%近く増加した。メゾン組合会長とシャンパーニュ委員会共同会長を兼務するジャン・マリー・バリレールは「売上高は49億ユーロの最高記録を残せた」と語った。
 業態別に見ると、メゾンは2億2250万本で全出荷量の72.4%を占め、組合は2742万本で8.9%、レコルタン・マニピュランは5732万本で18.7%となるが、メゾンと組合がそれぞれ1.4%、1.1%増加したのに対し、レコルタン・マニピュランは3.8%減少した。LVMHの2017年の売り上げが5%増加したように、メゾンは輸出市場で堅調に推移しているが、レコルタン・マニピュランはフランス国内市場の比率が大きいため苦しんでいる。
  シャンパーニュがヨーロッパの伝統市場で停滞し、新興消費国が成長する輸出市場で減少を補っている傾向は、近年強まっている。米国、日本、オーストラリアでは、シャンパーニュに限らず、スパークリングワイン消費が伸びている。米国や日本では、プレスティージュキュヴェやロゼの比率が高まっているため、出荷量が横ばいでも、世界全体の売上高が増加している。これは、栽培面積が限定されるため生産量を増やせないシャンパーニュにとっては、高い付加価値でほかのスパークリングワインとの差別化を図り、収益を増やせる理想的な状態に向かっているとも言える。
 フランスや英国のような伝統市場でシャンパーニュが伸び悩んでいる理由について、ドリンクス・ビジネス編集長のパトリック・シュミットMWは、メゾンの取材に基づいて分析をしている。フランスではシャンパーニュの国内販売のほぼ半分を占めるスーパーマーケットのスパークリングワインの値下げ競争が、AldiやLidlなどのプロモーションによって激化し、利ザヤの大きいプロセッコ、カヴァ、クレマンの販売に向かっているという。ポル・ロジェのローラン・ダルクール社長は、英国やフランスの大手小売商は、エントリーレベルのシャンパーニュが売れないものの、プレミアムブランドは好調だと語っている。
 日本のシャンパーニュ市場は世界の中でも、プレミアムブランドがとりわけ強い。2016年の輸入量はドイツよりわずかに少なかったが、金額は上回り、輸出市場では3位だった。2017年の国別出荷量は3月に発表される。

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