NIKI Hills Wineryの「Chardonnay 2023」、デカンター・ワールド・ワイン・アワーズ2025で金賞を受賞

　北海道仁木町のNIKI Hills Wineryが醸造する「Chardonnay 2023」が、世界最大級の国際ワインコンペティション「Decanter World Wine Awards 2025」で96点を獲得して金賞を受賞した。国際品種のシャルドネを使ったスティルワインによりデカンター・アワーズで金賞を受賞したのは日本で初めて。

　受賞ワインの「Chardonnay 2023」は自社畑のシャルドネ100%で造られる。2023年は夜の気温が下がらず苦労した試練のヴィンテージだった。補糖も補酸も行わず果汁を凍結させ、濃縮した部分のみを使用する「冷凍果汁仕込」を行って発酵させた。

　ハーブの清涼感に、トロピカルフルーツとジャスミンの甘やかさと華やかさの両方を備えている。ほんのりと塩味を伴ったミネラルを帯びて、クリアな酸味が口中を引き締め、後味に心地よい苦味があるという。

　醸造責任者の太田麻美子さんは「シャルドネは世界中で広く栽培され、場所や醸造方法によって様々な表情を見せる。NIKI Hills Wineryでは、北海道らしさや仁木町旭台の風土から生まれるブドウのポテンシャルを最大限に引き出し、個性を引き立てて香りから楽しめるワイン造りをしている」と語る。

　NIKI Hills Wineryは、準限界集落となった仁木町の再生に向けて、2015年から契約農家のブドウを使ったワイン造りを始めた。2019年から自社畑のブドウによるワイン造りも行っている。