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今年のフランスのワイン生産量は、不作だった昨年より10%から17%増加する見通しだ。フランス農務省アグレスト統計予測局が8日発表した初めての予測によると、生産量は過去5年間の平均(4290万hl)に近い4000万から4250万hlになる。ブルゴーニュ、シャンパーニュ、ロワール・ヴァレー、シャラント地方で、生産量が特に増加する見通し。
2024年は雹害や降り続く雨で多くのブドウ園が被害を受けて、ブドウの病害が多発した。60年以上ぶりに収穫量が3630万hlの最低記録となった。1hlは標準的なワインボトル約133本に相当する。
今年のアグレストの報告書は「2025年の気象条件はより良好だった。夏の初めは乾燥して暑く、病害の圧力は抑えられ、現段階では大きな気象災害は報告されていない」と強調した。
ブルゴーニュは2024年に深刻なうどんこ病が発生した。ルーミエはミュジニーを生産できず、ルソーの収量は10hlに低下した。2025年は生産量の大幅な増加が期待されている。8月末から9月初めの収穫が予想されている。
シャンパーニュでは、コート・デ・バール地区が雹害で大きなダメージを受けて、ほかの産地でも病害が発生した。今年の生産量はほぼ平年並みになると予想されている。ほとんどの生産者が8月中の収穫開始の予想を口にしている。
ボルドーやラングドック・ルーシヨンなどの南西部では、2023年に始まった伐採計画により、昨年以降に2万ha以上が根こそぎにされたため、回復は制限される見通し。ボルドーの生産量は昨年並みで、ラングドック・ルーションは昨年より増加すると見られる。

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