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フランスはEU最大の農業大国だが、農業世帯の生活水準の格差は大きい。最も裕福な世帯はブドウや大規模作物の栽培に従事し、最も貧しい世帯は畜産業に従事している。ブドウ栽培している世帯の生活水準は高いが、格差は大きいことが明らかになった。
フランスの農業生産額はEU内で最大で、域内の約2割を占める。国土の約半分が農地で、北部は大規模な穀物地帯、南部はブドウや果樹、西部では酪農が盛ん。食料自給率は120%近い。日本の食料自給率はカロリーベースで38%と、先進国で最も低い。
INSEE(フランス国立統計経済研究所)が22日に発表した統計によると、2020年、フランス本土(グアドループ、フランス領ギアナ、マヨットを除く)では、農業世帯の人々の生活水準の中央値は年間2万2700ユーロだった。
農業世帯は所得階層の最上位層と最下位層の両方に集中している。最も裕福な10%の人々の最低所得水準は4万4200ユーロで、最も貧しい10%の人々の最高所得水準は1万700ユーロ。生活水準は4.1倍の差がある。
生活水準の格差はワイン産地内でも顕著だ。農業に従事する世帯のうち最も裕福な10%の生活水準は、最も貧しい10%の生活水準の少なくとも5倍となっている。
ローヌ・ヴァレー沿いの地域では、上位10%の世帯の生活水準が比較的高い。過剰生産に苦しむボルドー地方は、地域によっては生活水準が下位10%で低い。他の地域では上位90%が高い。
地中海沿岸のワイン産地も、生活水準に大きな格差が見られる。これは下位10%と上位90%が同時に存在するため。シャンパーニュ地方では、生活水準の格差はより均質だ。
ブドウ栽培を専門とする農業世帯の個人の平均生活水準は2万7000ユーロだった。農業世帯の下位10%は、他の地域に比べて生活水準が比較的高いという。
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