ミシュランのサンフランシスコ2018、ナパの懐石「Kenzo」が1つ星

　ミシュランガイドの「サンフランシスコ・ベイエリア＆ワインカントリー・レストラン2018年版」が25日、発表され、ケンゾー・エステートがナパに開いた本格的な懐石レストラン「Kenzo」が、オープンから1年で1つ星を獲得した。2つ星の「Coi」が昇格して、3つ星は計7店となった。ニューヨーク2018年版は来週、発表されるが、2017年版の3つ星は6店で、3つ星の数は暫定的にニューヨークをしのぎ、美食都市の評価が定着した。
　3つ星は、アジアンフュージョンの「Benu」、和食とアメリカンのフュージョン「Saison」、コンテンポラリー・フレンチ「Coi」「The French Laundry」「Manresa」「Restaurant at Meadowood」、イタリアンの「Quince」の計7店。
　2つ星はコンテンポラリー・メキシカン「Californios」など2つの新店を含む7店。1つ星は「Ju-Ni」「HASHIRI」「Sushi Yoshizumi」など寿司店も多く、ナパヴァレーの「Kenzo」とサンフランシスコ・ノブヒルの寿司「Kinjo」など4つが新たに星を獲得し計41店となった。この地域の星付きレストランは計55店となった。
　ナパのダウンタウンに昨年11月に開店した「Kenzo」は10席の寿司バーと個室を含む27席のレストラン。東京の3つ星「かんだ」の神田裕行シェフと提携して立ち上げた。懐石コースとすし懐石コースはともに225ドル（サービス料込）。カルトワイナリーの支配人やオーナーの多くは、来日して寿司や懐石料理を食べており、高価にもかかわらず、ナパで本格的な懐石が食べられるとして、話題になっている。
　ケンゾー・エステートはもちろん、日本酒もオンリストし、世界各地のワインをそろえている。カリフォルニアワインの白は、キスラーやコングスガードに加えて、アルノ・ロバーツのシャルドネも供する。赤はオーパスワン、フィリップ・トーニなどの定番に加えて、ケイネズのピノ・ノワールもそろえる。全体に和食とのマッチングがよく考えられている。